
「そうじゃ、わしが博士じゃ」という話し方を聞いたことがありますか。おそらくテレビの漫画などでは聞いたことがあるでしょう。現実には使われているのを聞いたことはないのに、なぜか博士らしいと感じてしまう。こんな役割語の解明に挑んだ最初の本です。この岩波のシリーズの本はいずれも今までと違った角度から日本語の分析を行っています。Iいずれの本も面白いのですが、この本は人気が高く、日本で出てすぐに評判になり一時期入手困難だった時もありました。2年前にチュラ大に著者である金水先生がいらっしゃった際、この役割語の辞書作成を準備中と仰っていました。翻訳に興味のある人は辞書の出る前に、ぜひこの本を読んでおいてください。
<推薦学年:4年/文責:Kiyomi Iketani>
0 件のコメント:
コメントを投稿